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花篭に リンドウの花がある画像です

皆さんで作った 短歌のページ



焼き芋を重石にして置き手紙
まだ暖かいうちに読んでね


秋めいて 涼風の吹く木の葉髪
運動会の声ながれ来る


追いかけてほしかったのにあの人は
三途の川は「渡れません」と


二の腕をむき出し挑む草むしり
紫蘇の紫残したままに


雪解けの便りかすかに音に聞き
君への想い文にしたたむ


梅の花瞬き程の香りして
人知れず待つ君が訪れ


初雪に君の名を書く指先は
絵馬よりもなおしたたかに恋う


年明けて気を改めて一念を
絵馬に託してあとは寝て待つ


鬼は外握るは早し六文銭
スタコラサッサで福は内々


濡れ落ち葉気にとめもせず歩ゆく
この道の果て君が手を振る


ひだまりに季節はずれの白い花
戌亥の風に凛として咲く


銀杏の落ちた実を踏む靴底に
巡りくる秋さとる夕べか


胡麻香る夕餉の卓袱台彩し
インゲンの青すすむ晩酌


カモミールてのひらつたうぬくもりに
忘れた記憶色づけられて


落ち葉踏み確かめている我が軌跡
顧みゆれば全て薔薇色


目に眩し茜の空に羽を染め
白き渡りの孤高の鳥よ


プチトマトぷちゅっと噛めば青臭い
若き香りが口になつかし


駆け抜けるゴールの先に改めて
明日見据え立つスタートライン


戯れに影を背負いて歩しは
去年のこの夕君いま何処


秋あかね羽を取ったらトンガラシ
辛さに涙浮かぶ夕暮れ。


懐かしい駅に降り立ち背に思い
リュックをそっと足元に置く


桜桃の 実たわわなりて 葉漏れ陽に
眩しさ覚う 君の横顔


雨宿り天気予報が嘘ついた
思わぬ出会い「ほら、今」だよと


桜花川面をそめて散りゆけば
同心円に憂い広がり


花冷えの風に凍えた月はまだ
空の低きに蒼くたじろぎ


知らぬ間に咲いてみせるは梅の花
気づけばそこに今だけの風


如月の凍てつく夜に肩寄せて
夜道歩みしそれぞれの野良


水仙の花のかおりは春雨に
真白き頬をぬらし漂う


ありがとう 出会ってくれて ありがとう
我、君に逢いてただただ感謝


君去りしホームに立ちて雑踏の
ざわめき聞けばよみがえる日々


流れゆく涙の先にうっすらと
幼き頃のあの娘の面影


夕暮れの公園にただ遊び来て
我、君探す諸人の中


北斗星指差す先に流れ星
願いは一つ体重減量!


泣きべそのままで駆けてく土手道を
親に心配かけしあの頃


偽りの殺し文句に下心
隠しきれずにあさはかな夏


ひとめぼれ雨の香りに口づけを
思い出すのは彼のぬくもり


一度だけ握った手と手忘れない
君と歩いた 潮騒の街


新緑にそよ風吹きて木々の波
鳥おどろいて初夏に羽ばたく


すりガラスぼかして写るきみの顔
笑みをうかべて涙ひとすじ


留守番の独り身悲し冬の夜に
吹く隙間風月も凍えて


木蓮の白き花咲くふるさとに
うぐいすの声ひときわ高く


ふきのとう頭のぞかせ春の日に
「もういいかい」とささやけるごと


ぼたもちを口いっぱいにほおばりて
ふと見上げれば梅の花咲く


手作りのチョコレートひとつラップして
貰ってくれる人を探すわ


雪解けの屋根より落つる露玉に
近づく春のささやきを聞く


蝋梅に 風もゆるみて微かなる
春の兆しを狭庭辺に見る


振袖の華幾輪も陽に映えて
成人の日に満面の笑み


サンタさん願いは一つ欲しいのは
永遠にきえないあの日の笑顔


急ぎ足北風の中襟を立て
我が家へ向うサンタさんたち


野球勝つスケート負けるこもごもに
茶の間の火燵しばし緩あり


小春日に炬燵はいだし狭庭辺の
山茶花白く陽に耀いて


柊の香り微かに風に添う
窓のなかには失くしたあの日


雪まろげころころ押して雪だるま
春なお遠いあきらめの空


南天の赤き実映えて雪道に
餌のなき鳥の啄ばみし跡


初雪の小さき庭に踏み出して
しじまのなかに冬の声在り


あさましき恋と知りつつこの夜も
肌に感じる君が指先


キャンドルの灯りを消して拍手浴び
リボンを解けば夢の入り口


霜おりて冬の足音澄む朝の
止まった時間溶かす抱擁


秋めきて紅葉散らして駆け抜ける
風はいつしかときめきの色


喧嘩して寂しさつのる夕暮れは
窓に頬よせ指輪を戻す


雨の日は街の灯遠く霞たる
人行き過ぎて足音もなく


振り向けば瞼腫らしたなきうさぎ
雲間の月におぼろに見ゆる


風ゆれて銀杏並木は逝く秋に
手を振りながら別れのダンス


恋しくてでも会えなくて秋の夜に
あなたのパジャマくしゃくしゃにする


膝枕されつつ我は夢に見る
いつかあなたと朝寝がしたい


ひたすらに一人野山を歩み来て
振り返り見る旅路の行方


暮れなずむ道で小犬がくーんくーんと
鼻を鳴らしてしあわせ探す


花すすき秋の夜風に誘われて
ほのかに揺れる月の真下で


ささやかな愛を育む食卓は
一汁一菜幸せを食む


そわそわと落ち着きのないわがこころ
十五夜の月天より抱く






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