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ピンクのボタンの花がさいている 画像です

サラ さんのページ



漆黒におとすため息ひとり夜に
ここにいるよと月下美人は


言霊は人の心を揺さぶりて
一瞬の妙スイッチ入れる


的前で弓を弾く娘の凛々しさよ
眉尻辺り面影おさな


真紅なる気高き薔薇に触れし時
やわき花弁のはらりと落つる


方舟を造りて星をすてるより
オリーブの葉の繁る大地を


「三日月」の着メロがなる今日もまた
おやすみメール0時10分


山桜一枝手折り我の手に
君が眼差し縁を感ず


花冷えの夜君に包まれて
螺旋に落ちるひとひら見てた


もうすぐよ桜のアーチ突っ切って
あなたに逢いに自転車を漕ぐ


真っさらな24色がうれしくて
いちばん先に描いたひまわり


中州には陶磁器のごとく鷺おりて
羽毛微かに細波とゆれ


泣きながら目覚めた朝はモノトーン
私と同じ雲だけの空


朝風に黄色い花弁震わせて
小さきビオラ輝くいのち


冬枯れの棚田の畦にひっそりと
野菊はひとり紅に頬染む


まなかいに座する山々我に言う
冬枯れてなお雄々しくあれと


白き雪我の上にぞ積み積みて
氷河の青に融けて眠らむ


まばたきの間隙を縫い蘇る
フラッシュバックに貝になる我


丹頂の鳴き交わし舞う雪の原
いのちの息吹静かなれども


黄昏て高松塚の前に来む
かそけき星のまたたき聞こゆ


発かれし塚より朱雀飛びたてり
火の鳥と化し南の空へ


薪能流るるごとく舞う面
幽玄の時かがり火に揺れ


蒼ざめたもみの木の灯見上げれば
星に隠れて泣きべそ天使


月もなく灯一つない部屋で
愛し唇軌跡だけ追う


風寒し梢はなるる紅葉
汀に燃えて水に帰らむ


菊の香眉間の辺り留まりて
背筋を伸ばす晩秋の朝


部屋中に金木犀のかおり満ち
陽だまりの仲猫と空見る


山駆けて川下りしや竜田姫
今年のデザイン染め上げており


青空に百舌の高鳴き突き抜けて
鋭き視線に孤独を隠し


三日月のピアス右手ではずしつつ
夜の淵へといざなう吐息


我照らす月の光の無垢さゆえ
真実の想い告げられそうな


一面のすすきヶ原に月さえて
風吹くたびに銀の波立つ


夜空染め色とりどりに咲き誇る
九十八首の夏物語


波を行くデッキの上寝ころびて
海飛ぶ我と空潜る我


保津川の早瀬に光る水しぶき
歓声あげて船は下りぬ


陽の飛沫凌霄花受けとめて
夏のメロディー奏でておくれ


夏が好き肌刺す光撥ねつけて
部活に通う草いきれの朝


雨上がり黒髪の乙女駈け寄れば
くちなしの花いよいよ白く


漆黒に銀の雨糸からませて
君との時を繭の中へと


紅い薔薇ジェラシーの焔見え隠れ
お願い雨よもっと激しく


凛としてステンドグラスの青深し
「たま」の信仰堅きを思ふ


朝風に欅の緑ひるがえる
柔らかなれど葉脈確か


大空に昇れ昇れや鯉幟
いずれの日にか竜とならん


御仏の掌の上落つ一葉
命の余韻つぎの風待つ


描きかけのカンバスに指這わせつつ
油の匂い追い求む我


捨てられぬカンバスにナイフ突き立てて
切り裂いた時夢と訣別


青空の上にあるのか我が友の
カオスの海をさまよう心


マツリカの強き香りにとまどいつ
抱きしめられし薄月の道


青空に舞い上げられて降る花の
その一瞬を染めて友禅


寒風に肩をすくめた若木達
桃色服着て公園デビュー


逆巻きて暗き底へと引き込むも
凪いで夕陽を抱くも我が魂


朝まだ来まどろみの中春の雨
水琴窟の音にも聞こゆ


佐保姫は衣に風をあそばせて
我が里山を染めてほほえむ


そっと触れ近づいて観る花の香に
網膜の底わきいでる紅






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