エスケープキーで 音楽が止まります。

ピンクのボタンの花がさいている 画像です

アリエス さんのページ



席題に言葉探して半時間
ひねり出し句は入賞ならず


聞こえ来る琴の調べは美しく
名も知らぬ曲名も知らぬまま


子供らの楽しい声が響く庭
いつしか我も輪の仲間入り


迷い路耳すましても人影なし
缶転がして風の過ぎゆく


しゃぼん玉ゆらりゆらりと風に乗り
みあぐる空はもう夏の色


キュッツキュッツと雪のじゅうたん踏みしめて
触れる白梅蕾は固く


散歩道梅の香に立ち止まり
ふれる小枝に春の手ごたえ


店先の完熟苺見ていると
甘酸っぱさが口にうつるよう


山小屋で囲炉裏を囲み茶粥食べ
静けさの中雪絶え間なく


蜂たちが忙しそうに蜜集め
白い小花を行ったり来たり


向かい合い話すことなく梅酒飲む
過ぎる年月味深み増し


窓開けて見渡す限り冬の色
版画のような竜神の森


カサコソと落ち葉踏みしめ山歩き
愛犬の背に木漏れ日揺れる


風受けて糸を引いたり伸ばしたり
手作りの凧天まで上がれ


くもり窓ガラスに浮かぶ愛してる
君の丸文字また遭いたくて


パチパチとまき爆ぜる音聞きながら
口ずさむのは故郷の歌


仕事終えお疲れ様の一言と
あつい紅茶に心癒され


日も暮れて月さえ見えぬ秋の夜
熊野の山は静かに眠る


岩清水両手に受けて飲ませつつ
澄んだ瞳に愛おしさ増す


熊野路を盲導犬とこえる時
木立吹く風疲れも忘れ


肩並べ白杖ついて熊野行く
靴音だけを古道に残し


ごめんねと産みたてたまご取りに行き
淡きぬくもり手篭に残る


月落ちて夜もますます深くなり
虫の声だけ野山に響く


月見つめ私より月褒める人
綺麗な月にちょっと焼餅


炊き立ての新米かおる食卓に
添え氏おかずも手付かずのまま


2頭目の犬に初代の名を呼んで
戸惑いながら我に従う


奇絶橋で見つけた野草岩タバコ
ぬれた岩場に密やかに咲き


わたされて手にひんやりの缶ビール
川原にて自然奏でるハーモニー
風とせせらぎ蜩の声


夏野菜きりょう悪しは売れ残り
数増し値下げ良縁を待ち


ネタも新鮮鮎の塩焼き


ハイカーの挨拶の声溌剌と
喊声と涙と笑顔の甲子園
感動残し夏も過ぎ行く


日焼けの顔に白い歯のぞく


雨上がり儚き色の虹の椅子
腰掛歌う夏の妖精


梅雨過ぎて水の量増す那智の滝
少し距離おきただ拝むだけ


青空に犬の形の白い雲
形変えつつ通り過ぎ行く


病棟の窓から見える天の川
適わぬ願い一人つぶやく


夏バテできっと痩せたと思い込み
計る体重なぜ変わらない


蝉の声一休みする昼下がり
川のせせらぎ遠くに聞こゆ


夏みかん皮むく母の手を見れば
しわの深さに老い知らさるる


あげは蝶つかまえようとかけだせば
露草揺らし大空に舞う


足を止め流れ来る香の先見れば 
白い笹百合宵闇に咲く






ご案内のページへ  ご案内のページへ戻る